とりあえず、canvasのIDを取得するJavascript関数を作ります。
function getCanvas (canvasID) { var canvasObj = document.getElementById(canvasID); if (canvasObj && canvasObj.getContext) { return canvasObj.getContext('2d'); } return false; }これを作ってしまえば、今後キャンバスを使う際に使い回しができます。
まず初めに満月を書いてみましょう。
function drawMoon () { var c = getCanvas('TheMoon'); // 月の半径 var moon_r = 100; // グラデーションの設定 var gd = c.createRadialGradient(135,135, moon_r*0.9, 140,140, moon_r*1.2); gd.addColorStop( 0, 'rgb(233, 84, 100)' ); gd.addColorStop( 1, 'rgb(123, 74, 80)' ); // 円を塗りつぶす c.beginPath(); c.arc( 140, 140, moon_r, 0, Math.PI*2, true); c.fillStyle = gd; c.fill(); } // HTML // <canvas id="TheMoon" width="280" height="280"></canvas>canvasのメソッドについてはCanvas - HTML5.JPを見てね。本稿では解説しません。
drawMoon()
を実行すると、半径100pxの円形グラデーションが適用された円が表示されます。DEMO(月の色が変なのは気にしない)
次は、月が欠けた分だけ影を追加したいと思います。
上から黒で塗りつぶしても良いけど、芸が無いので、
globalCompositeOperation
プロパティを使って、円に重ねた影の領域を円から削除します。c.globalCompositeOperation = 'destination-out';これで準備OK。
次は、影の形を計算したいと思います。
ややこしいので、月の形を完全な球、月の軌道を完全な円にしてしまいます。
つまり、月齢0の時は全部影になって、右の方から光が当たり始めて、月齢7.5で半月(上弦の月)、月齢15で満月。
その後は右から徐々に影が増えて、月齢22.5で半月、月齢30(月齢0)で新月。
影の左右端はコサインで計算できそうだな。
月の中心座標を0,0として、影の左右端x座標をmoon_xとしよう。
月齢0~15のとき、moon_xが-moon_rから+moon_rに変化して、
月齢16~30のとき、moon_xが-moon_rから+moon_rに変化するんだから・・・
var moon_grow = (age>15)? true: false; var moon_x = Math.cos(age/30*Math.PI*2) * moon_r * (moon_grow? -1: 1);こんな計算をしてやればOK!
(age>15)? true: false;
って条件が反対じゃないかというツッコミが来そうですが、良いんです。後々、逆にしておく事で計算が簡単になるんだ。
半円の影とmoon_xを結ぶ片側が潰れた円を描けば良いので最終的にこうなります。
function drawMoon (age) { var c = getCanvas('TheMoon'); var a = 0.5522847; var moon_grow = (age>15)? true: false; var moon_r = 100; var rate = Math.cos(age/30*Math.PI*2); var moon_x = moon_r*rate * (moon_grow? -1: 1); var gd = c.createRadialGradient(135,135, moon_r*0.9, 140,140, moon_r*1.2); gd.addColorStop( 0, 'rgb(233, 84, 100)' ); gd.addColorStop( 1, 'rgb(123, 74, 80)' ); c.beginPath(); c.arc( 140, 140, moon_r, 0, Math.PI*2, true); c.fillStyle = gd; c.fill(); c.globalCompositeOperation = 'destination-out'; c.beginPath(); c.fillStyle = 'rgb(192, 70, 80)'; c.arc( 140, 140, moon_r, Math.PI*1/2, Math.PI*3/2, moon_grow); c.bezierCurveTo( 140+a*moon_x,140-moon_r, 140+moon_x,140-a*moon_r, 140+moon_x,140); c.bezierCurveTo( 140+moon_x,140+a*moon_r, 140+a*moon_x,140+moon_r, 140,140+moon_r); c.fill(); }
c.bezierCurveTo()
メソッドで3次ベジェ曲線を使って楕円を描画しています。制御点の計算が難しかったのですが、こちらを参考に係数をa=0.5522847として決めて様子見したところ、上手くいっていたのでそのまま採用しました。
c.arc( 140, 140, moon_r, Math.PI*1/2, Math.PI*3/2, moon_grow);
で月齢16を境に、右半円、左半円を切り替えているところがポイントですかね。そんなこんなで、色々とキャンバスの理解につながったので良かった。
「今日のお月さま」というサービスでアップしたので、良かったら見て下さい。
今日のお月さま作成にあたり参考にしたサイト
月齢カレンダー
http://koyomi.vis.ne.jp/moonage.htm
Canvasリファレンス - HTML5.JP
http://www.html5.jp/canvas/ref.html
s.h's page - [graphic] ベジエ曲線
http://park12.wakwak.com/~shp/cgi-bin/wiki.cgi/view/bezier_curve
月齢 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E9%BD%A2
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