無料で使えるアクセス解析ツールとして定番なので使っている人は多いと思いますが、果たしてどこまで正しく使えていますか?
個人的にとても便利で良く活用している「イベントトラッキング」について紹介します。
イベント・トラッキングってなに?
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アナリティクス 日本版 公式ブログ |
Google Analyticsは”どのページが見られたか?”を解析するツールですが、他にも”ボタンをクリックした”とか”記事を1分以上見た”とか”動画を30秒以上見た”というアクションを計測することもできます。
個別のアクションのこと計測する事をイベント・トラッキングと言います。
Javascriptでイベントハンドリングとかしている人なら馴染みがあるでしょう。
計測するにはちょっとコツがあるのでやり方を紹介します。
イベント・トラッキングの始め方
まずは公式ドキュメント(英語)を読んでみよう。読んでわかった人はこの先は読まなくていいです。
イベントトラッキングの仕様
_trackEvent(カテゴリ, アクション, ラベル, 値, opt_noninteraction)
カテゴリ(必須)
イベントのカテゴリー名を設定します。例:Article
アクション(必須)
どんなアクションをしたのか、アクション名を設定します。例:Read
ラベル(任意)
区別が付きやすいようにラベルを設定します。例えば、記事のタイトルとか。
値(任意)
イベントに数値を持たせたければ設定します。例えば、記事を30秒読んだなら30とか。
opt_noninteraction(任意)
実は非常に重要なオプションです。このイベントが直帰率に影響するかどうかを設定します。
この値を
true
に設定すると、直帰率に影響を与えなくなります。つまり、何も設定しなければイベントが発生した時点で直帰率が下がります。以上の設定が正しくできれば、Analyticsの画面にイベントトラッキングの結果が表示されます。
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コンテンツ>イベントから詳細を確認(例はスマートフォンで電話をかけた回数をトラッキング) |
実際の利用方法
では、実際の利用方法を紹介します。例として「記事を30秒読んだらイベントを発生させる」Javascriptの書き方です。
- $(function(){
- // 何秒間表示したか(ミリ秒)
- var msec = 30000;
- // 記事のタイトル
- var title = '興味をそそる素敵なタイトル';
- setTimeout(function(){
- _gaq.push(['_trackEvent', 'Article', 'Reed', title, 1, true]);
- }, msec);
- });
「あれ?さっきの仕様とちゃうやんけ。」と思われるのも当然。
一昔前とはAnalyticsのコードが変わっていて、関数を使うときは
_gaq.push([関数名, 引数1, 引数2, ...]);
と書くことがお約束になっています。
(非同期のコードになったからとか色々言いたいけど別の機会で)
本題に戻る。
上記Javascriptコードを設置するとめでたくイベントトラッキングがスタートします。イベントが発生しても直帰率に影響を与えないので正しいデータの収集が行えます。
是非活用してください。
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