一苦労といえば、去年の12月から職場の仲間にフランス人が加わりました。初めはほとんど日本語のできなかった彼と、どうコミュニケーションを取ったのか(しかも日本語で!)紹介します。
結論から言ってしまうと、日本人の知らない日本語 3 第2章 意外とできない「簡単な話し方」がとても役に立ちました。今後、職場に外国人を受け入れたいと思っている方は是非参考にして下さい。
外国人
流石に、日本語を覚えたいと思っていないと日本語コミュニケーションは難しいです。実際に、あまり勉強していない外国人とは上手く行きませんでした。また、日本人もコミュニケーションを取るために努力できる人じゃないと難しいです。
とはいえ、この程度の条件なら満たしている人が多いですよね。
では、ひとつずつポイントを紹介します。
「このコードを見てもらっても宜しいですか?」
日本人は丁寧な方が良いと思いがちですが、彼らからすると敬語は難しいです。外国で「Would you mind opening the door?」と言われるのと「Open the door.」と言われるのどっちが分かりやすいですか?
なので、正解はこれ。
「このコードを見てください」
ついでにいうと、丁寧語も無いほうが易しいです。
「コード見て」(指差しジェスチャー)
「ウィークエンドにショッピングに行こう」「君はエキスパートだね」
外国人だから漢字よりも英語の方が分かりやすいだろうという親切心から、カタカナ語を連発する人が居ますが、洋の東西に関わらず外国人にとってカタカナ語は難しいです。だって、発音が全く違うし、日本でしか通じないカタカナ語もあるんだもの。
素直に日本語と漢字で伝えましょう。
「週末、買い物に行こう」「君は専門家だね」
どうしてもカタカナ語を使わないといけない時は、なるべく英語に近い発音で話すと良いです。
「ウィーケンにショピン行こう」「君はエクスパーだね」
恥ずかしいと思うなら素直に日本語を使いましょう(笑)
「外国人だから漢字よりも英語の方が分かりやすいだろうという親切心から、カタカナ語を連発する人が居ますが、洋の東西に関わらず外国人にとってカタカナ語は難しいです。」
さっきの文章、一文が長いですね。ビジネスシーンでは礼儀正しいと感じるのか、何故か長い文章が散見します。
あなたは、いきなり英語で「At regular intervals, the team reflects on how to become more effective, then tunes and adjusts its behavior accordingly.」なんて言われて分かりますか?
(Principles behind the Agile Manifestoより引用)
敬語を排除すると自然と短い文章になります。気をつける点としては、主語をちゃんと入れることです。あとは、できるだけバカっぽい文章にしていきます。
「外国人は漢字が苦手、英語は簡単。日本人はそう思ってる。日本人は親切にしたい。だから、カタカナを使う。日本人は、カタカナは英語と思ってる。でも、外国人はカタカナが苦手。」
僕は日本人の知らない日本語 3を読んでいたので、日本人が話したり書いたりした日本語を、簡単な日本語に翻訳するということをよくやりました。
ちなみに、「Google翻訳使えば良いんじゃね?」と思うかもしれませんが、綺麗な日本語以外(たとえビジネスシーンで使われた日本語でも)機械翻訳するのは非常に難しいです。先ほどの文章2つを、日本語→英語→日本語の翻訳して比べてみればわかると思います。
Google翻訳
「ダタバスのちゅうせいします」
これは外国人がよくやってた間違った日本語です。何のことか分かりますか?
「データベースの修正します」
Database、カタカナで発音すると「デァーラベイス」…。やっぱりカタカナは難しいですね。
修正、しゅうせい、Shusei? Choesei? Chousei? 調整?…。色々混ざったんですかね、気持ちはわかります。
日本人は間違いを指摘すると失礼に当たると思うのか、あまり訂正をしてあげる人が居ないようです。それではいつまで経っても彼らの日本語が上達しないので、親切にしたいなら「これどういう意味?」と聞いてあげましょう。「Fix the database」のことだと分かれば、日本語の修正をしてあげます。これを何度も繰り返すことで徐々に彼らの日本語能力が上がっていきます。
ちなみに冒頭で紹介したフランス人は、今や日本語ペラペラです。日本語でのプレゼンテーションもかなりの腕前になりました。
本題
まず、今回の方法がうまく行った前提条件からお話します。外国人の彼と、日本人のそれぞれに前提条件があります。外国人
- 日本が好き、日本語を覚えたいと思っている。
- 日本語の読み書きを勉強している。
日本人
- 中学英語レベルの英会話ができる。
- 相手によって話し方を変えることができる。
流石に、日本語を覚えたいと思っていないと日本語コミュニケーションは難しいです。実際に、あまり勉強していない外国人とは上手く行きませんでした。また、日本人もコミュニケーションを取るために努力できる人じゃないと難しいです。
とはいえ、この程度の条件なら満たしている人が多いですよね。
実践
やったことは非常にシンプルです。彼ら外国人に分かりやすい日本語で話すだけ。具体的に上げると、こんな感じ。- 敬語は使わない。
- なるべく丁寧語(です。ます。します。)も使わない。
- カタカナ語を使わない。
- カタカナ語を使うときは英語発音で話す。
- 短い文章にする。
- 間違っている日本語を直してあげる。
自分が海外に行って英語でコミュニケーションしなきゃいけない状況を想像して、逆のパターンを考えれば納得ですね。
では、ひとつずつポイントを紹介します。
敬語は使わない
「このコードを見てもらっても宜しいですか?」
なので、正解はこれ。
「このコードを見てください」
ついでにいうと、丁寧語も無いほうが易しいです。
「コード見て」(指差しジェスチャー)
カタカナ語を使わない
「ウィークエンドにショッピングに行こう」「君はエキスパートだね」
外国人だから漢字よりも英語の方が分かりやすいだろうという親切心から、カタカナ語を連発する人が居ますが、洋の東西に関わらず外国人にとってカタカナ語は難しいです。だって、発音が全く違うし、日本でしか通じないカタカナ語もあるんだもの。
素直に日本語と漢字で伝えましょう。
「週末、買い物に行こう」「君は専門家だね」
どうしてもカタカナ語を使わないといけない時は、なるべく英語に近い発音で話すと良いです。
「ウィーケンにショピン行こう」「君はエクスパーだね」
恥ずかしいと思うなら素直に日本語を使いましょう(笑)
短い文章にする
「外国人だから漢字よりも英語の方が分かりやすいだろうという親切心から、カタカナ語を連発する人が居ますが、洋の東西に関わらず外国人にとってカタカナ語は難しいです。」
さっきの文章、一文が長いですね。ビジネスシーンでは礼儀正しいと感じるのか、何故か長い文章が散見します。
あなたは、いきなり英語で「At regular intervals, the team reflects on how to become more effective, then tunes and adjusts its behavior accordingly.」なんて言われて分かりますか?
(Principles behind the Agile Manifestoより引用)
敬語を排除すると自然と短い文章になります。気をつける点としては、主語をちゃんと入れることです。あとは、できるだけバカっぽい文章にしていきます。
「外国人は漢字が苦手、英語は簡単。日本人はそう思ってる。日本人は親切にしたい。だから、カタカナを使う。日本人は、カタカナは英語と思ってる。でも、外国人はカタカナが苦手。」
僕は日本人の知らない日本語 3を読んでいたので、日本人が話したり書いたりした日本語を、簡単な日本語に翻訳するということをよくやりました。
ちなみに、「Google翻訳使えば良いんじゃね?」と思うかもしれませんが、綺麗な日本語以外(たとえビジネスシーンで使われた日本語でも)機械翻訳するのは非常に難しいです。先ほどの文章2つを、日本語→英語→日本語の翻訳して比べてみればわかると思います。
Google翻訳
間違っている日本語を直してあげる
「ダタバスのちゅうせいします」
これは外国人がよくやってた間違った日本語です。何のことか分かりますか?
「データベースの修正します」
Database、カタカナで発音すると「デァーラベイス」…。やっぱりカタカナは難しいですね。
修正、しゅうせい、Shusei? Choesei? Chousei? 調整?…。色々混ざったんですかね、気持ちはわかります。
日本人は間違いを指摘すると失礼に当たると思うのか、あまり訂正をしてあげる人が居ないようです。それではいつまで経っても彼らの日本語が上達しないので、親切にしたいなら「これどういう意味?」と聞いてあげましょう。「Fix the database」のことだと分かれば、日本語の修正をしてあげます。これを何度も繰り返すことで徐々に彼らの日本語能力が上がっていきます。
まとめ
外国人が日本語を覚えたいというモチベーションがあること前提ですが、日本人もコミュニケーションの仕方を色々と工夫する必要があります。うちの外国人、全然日本語覚えねーんだけど、と言う前にあなた自身のコミュニケーションを改善してみてはいかがですか。ちなみに冒頭で紹介したフランス人は、今や日本語ペラペラです。日本語でのプレゼンテーションもかなりの腕前になりました。
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